【突撃!となりの在宅ワーカー】第1弾はフリーランスエンジニアの「井坂久子」さんに突撃!

突撃!隣の在宅ワーカー第一弾

【 突撃隣の在宅ワーカー! 】を始めます!!

やってみたい!とは思うものの、どこから始めればいいのか。何をすればいいのか。
在宅ワークにはたくさんの疑問が付きまといます。

在宅ワークといっても、その仕事内容や働き方は人それぞれ。
身近に「在宅ワーク」をしている人がいない・・・。
在宅ワーカーの人に突っ込んだ内容は少し聞きにくい・・・。

ということで、在宅ワークをされている方が一体どのように仕事をして、どんな日常を送っているのか。ママントレ編集部が色々と聞いてしまう企画が、突撃隣の在宅ワーカー! です。

記念すべき第一回目に突撃したのは、在宅ワークの師匠「井坂久子」さん。

IT経験ゼロ&二児のお母さんから独学でプログラマーという道を歩まれている井坂さん。
スーパーマンか!と突っ込みたくなるほどの経歴ではありますが、実際に井坂さんはどういった仕事をして、どんな日常を過ごしているのかを、インタビューさせていただきました。

井坂さんのフリーランスまでの道のり

長女が小学生1年生の時から事業を5~6年展開。
しかし、離婚と同時に廃業。
離婚後、派遣社員にて就業。
派遣社員時代にフリーランスとして仕事を依頼され派遣社員と両立。
両立が困難になったため、派遣の仕事の方を辞めフリーランスになる。

では色々と、聞いてしまいます

ー早速ですが、なぜフリーランスという働き方を選ばれたのでしょうか?

井坂さん

フリーランスという働き方を選ばなくてはいけない状況だったのです。
子供達が喘息でしたので、会社勤め時代に子供達の病気での欠勤に対する周りの理解を得ることができませんでした。
しかし、働かなければ生活ができないため在宅で仕事をする道を選ばざるを得なかったのですが、当時、社会がまだ、在宅ワークに理解がなかったため、結果、会社員でなくフリーランスという道を選択したというだけなのです。

ー自分からフリーランスになろうとした、というよりは働いてきた結果がフリーランスだったということでしょうか?

井坂さん

そうですね。私の場合はかなり特殊なケースなので、在宅ワークをしてみたいという人の参考にはならないのかもしれません。

ーでは、なぜエンジニアという職種を選ばれたのでしょうか?

井坂さん

本当は医学の分野に興味があり、看護師になりたいと思っていましたが、子どもを育てながら目指すには難しい職種でした。
なので、以前から興味のあった英語を使った仕事をしたいと思い目指したのが「IT翻訳家」でした。結果、IT翻訳家にはその時はなれなかったのですが、それがきっかけでエンジニアという仕事につきました。
離婚を考えていましたし、時間単価が高いということは重要でしたので、独学でエンジニアの道に進みました。

ー仕事をする上で大切にしていることはありますか?

井坂さん

絶対に突発的に行動しないようにしています。
というのも両親もいませんし頼る人がいないので、常に情報収集をし、予定を立て、俯瞰で状況を把握するようにしています。
上手くいかなかった場合のリスクも考え、代替案を何パターンか用意するように心がけています。

また、お付き合いも大切にしています。
エンジニアのコミュニティや勉強会には積極的に参加し、飲み会にも参加します。
そういった場から、お仕事につながることも多いです。
仕事の話はもちろん、経済や政治、社会情勢などの話もすることが多いので普段から情報収集を行うようにしています。

ー失敗や困った事はなかったのでしょうか。

井坂さん

もう、たくさんあります!
リスクには備えていますが、ぎりぎりの事も、もちろんありました。

ーでは、日常生活で大切にしていることはなんでしょうか?

井坂さん

時短と効率を常に考えます。
1日のスケジュールを立て、無駄な時間がないか見直します。
いかに隙間の時間を使うかを考え、ご飯を作りながら、移動しながら、お風呂に入りながらの時間も、勉強や仕事の事を考えたりしています。

ー子育てで大切にしていることはありますか?

井坂さん

私の場合、ひとり親ですので私が母親でもあり、父親でもあります。
子どもとはいえ一緒に生活をするパートナーだと思っています。
それぞれが家を支える人間だと思うので、子どもというより一人の人間として話をします。

ーこれから在宅ワークをしたい方に伝えたいことはありますか?

井坂さん

在宅ワークと言う言葉の意味が幅広いので一般的に言われている在宅ワーク = フリーランスという観点でお答えしますが、決して自由でも好きなことができる訳でもありません。
フリーランスになると自分の得意としている分野以外のこともできないと継続が不可能になって来ます。時間も好きな時に働ける訳でなく、受けた仕事を期日までに完了するまでは仕事をし続けなければなりません。決して子供が病気だからといって休める訳ではないのです。
それに、日本ではフリーランスに対する補償や理解などはまだまだ不足しています。子供がいる場合などリスクが高くなることも覚悟の上で生活をしなければなりません。
そう考えると安易にフリーランスの道を選択するのではなく、どういう働き方をするのが一番なのか?それを受け入れてくれる会社は本当にないのか?家族はちゃんと理解してくれるのか?
その辺をちゃんと踏まえた上で本当に自分にあった働き方を見つけて欲しいなと思います。

ー貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。