在宅ワークと会社に出勤してする仕事。その違いは・・?

いろんな働き方が増えています

 近年、働き方の多様化が進んでいますね。勤務地限定正社員、短時間正社員という働き方も広がりつつありますし、ノマドといってパソコンやタブレットを、カフェや図書館などに持ち込んで仕事する人もいます。起業をする人も増えていますし、会社員も在宅で仕事をすることが選択できるようにもなってきました。
 では、在宅で仕事をするって、どんなことなのでしょう?

会社に出勤して仕事をするのと、どんな違いがあるのでしょうか?今回は、そんなお話しを、法的な点も含めてしてみたいと思います。

違いは管理されるか、管理するか・・?

 通常、会社に出勤して仕事をするとなると、会社と雇用契約書を結ぶことになります。

雇用契約書には、労働基準法という法律により、どのくらいの時間を働かせるのか、給料はいくら払うのか、などの労働条件を決めることになっています。労働時間には上限がありますし、給料には最低賃金が決められていますので、それらの基準を満たすことで労働者の生活や健康が守られることになります。

 しかし、在宅ワークとなるとどうでしょう?

 在宅で仕事をするとなると、基本的に時間管理を自分で行わなければなりません。ネット環境が整備された会社なら、パソコンの起動時間で始業・終業の把握ができるかもしれませんが、まだ珍しい事例でしょう。生活環境の中で仕事をするので、その切り替えがうまくできるように工夫が必要ですね。

時間管理はメリットでもある

 時間管理を自分でするということは、結果的に業務単価も自分で管理することになります。

2時間でできる作業を1時間半でこなすのか、3時間かかってやるのか、では時間当たりの単価がかなり変わってきます。気づいたら、時間単価が最低賃金より下回っていた・・・、なんてことのないよう、業務量とそれに対する報酬を把握する必要があります。

 特に、個人事業でするのであれば、取引先が提示してきた業務内容が、自分ならどのくらいの時間でできるのかを予測し、その業務に対する報酬額が安すぎないか、を判断することが大切です。そのためにも、普段から自分の業務効率(どのくらいの時間でどのくらい処理できるのか)を把握するよう、心がけてくださいね。

 自分で時間管理できるのは、在宅ワークのメリットでもあります。生活や家族に合わせて仕事時間を作ることもできるからです。

ぜひ、自分に合った時間管理方法を見つけてくださいね。