「在宅ワークって実際どうなの?」経験に基づいたリアルな情報を現役主婦在宅ワーカーがお届けします!

言いたいけど言い出しにくい‘業務内容と報酬の見直しをしてほしい’

こんにちは キャリアコンサルタント幟建(のぼりたて)由佳です。
ちらほらと桜が咲き始め、一気に春らしくなっていましたね。
春というとなんだかウキウキしてしまうのは、きっと私だけではないはず!
一番、日本らしい季節だと思います。春を楽しんでくださいね。

さて、今回は今、在宅ワークでお仕事中の方からご相談を頂きました。

さゆりさん 35歳(小3男児、年中さん女児)からのご相談です。

「業務内容や量が曖昧になってきている。けど、言い出せない…」

「現在、在宅ワークで働いています。顧客情報のデータベース構築とエクセル・ワード・パワーポイントを使う資料作成のお仕事を請けています。データベース構築の仕事の方は、数や範囲、納期、仕様も決まっているので問題なく業務が進んでいます。今回、相談をしたかったのが資料作成の仕事についてです。初めはそこまで多くはなかったのですが、少しづつ依頼される件数が増えてきました。月によってばらつきがあります。また、資料作成の際に、確認したいことや分からないことがあるのですが、そのやりとりが夕方や夜になることが多く、子供の世話しながらになるのでとても忙しくなります。明朝、メールの返信をすれば良いのだと思うのですが、そうなると仕上げが一日遅れてしまうのです。子供がいない時間にしたいということで始めた在宅ワークですが、今は、本末転倒になりつつあります。企業担当者の方も日中は外に出られていて忙しいことも分かっているので、なかなかこのことを相談できません。自分で選んだ自分の生活スタイルに合う働き方だと思って始めたのですが、この先どうしたら良いのか悩んでいます。教えてください」

お答えします!

在宅ワーカーさんの多くが抱える悩み

 在宅ワークでのお仕事の仕方についてお悩みとのことですね。 毎月の仕事の量が安定していない、業務に関するやりとりが夜になることもあり、生活との両立に支障がでてくることがあるとのこと。

データベース構築以外のアシスタント業務要素を持つ「資料作成」が、量や作業時間のばらつきの

原因になっているのですね。
さゆりさんと企業との間で、この部分の契約はどのような内容で取り決めをされていますか?ご相談内容から、月〇〇件と明確に取り決めがされていないのかな?と想像しています。「月大体〇〇件くらい」とざっくりとでも取り決めがされていますか?また、さゆりさんと企業側が互いにそのことを認識し合っていますか?
されているという場合で、話を進めていきますね(されていない場合については、のちほどそのことに触れますね)

大体〇〇件で契約を締結している場合
例えば大体10件くらいという取り決めをした場合、11件は大体の範囲か契約外・追加なのか判断が「感覚的」になり、あいまいになってしまいます。とはいえ、「それを受けると11件になります。追加料金になりますが引き受けて良いですか?」とはなかなか言い出せないというのが実際のところ…です。
人間同士のやり取りの中で、きっちり線引きをすることは難しい。1件、2件と負担が少ない時点では、「これも良し」でやれるのですが、それが常時になり、さらに増えてきた時に、徐々に負担と不満を感じ始めます。 “指定外の業務の依頼がある”“当初設定していた大体これくらい…という量があいまいになってきているが、言い出せない”という悩みを抱えている在宅ワーカーさんは多くいらっしゃいます。

このようなことは良くあることなのですが、これを改善・解決していけるか…が在宅ワークを長く続けていくポイントです。

在宅ワークを長く続けるコツ

さゆりさんが締結をした今回の契約内容はどのような内容ですか?
仕事量、業務連絡応答可能な時間帯について振り返ってみてください。
その内容と違いがあると感じられるならば、一度、企業側に相談をしてください。
量・納期・優先順位・追加があった時の報酬・電話やメールでのやりとりをする時間帯。
契約内容の取り決めの際、契約の量よりも多い依頼があった場合、「“月の請負業務量を超えてしまうのですが、引き受けて良いですか?”と一声かけさせて頂くことにしますね」と予め言い出しにくいシーンでの声掛けの仕方を伝えておくと、小百合さん自身も言い出しやすくなると思いますよ。
企業側も「在宅ワーク」での仕事依頼が初めてのケースであれば、互いに想定していなかったことやこれまで直接雇用で依頼してきていた癖が出ると思います。
ずれを感じている今、ちょうど話し合いをする時期です。ズレが広がり深まる前に。

さゆりさん自身も今後、在宅ワークで仕事を続けていくための‘在宅ワークスキル’を養うチャンスです。

あるある在宅ワークトラブルが起きないようにする‘在宅ワークスキル’とは

ここで在宅ワークをする上で大切なことを復習しておきましょう
① 自己管理ができる(納期遵守・自分のスキルやキャパの理解・体調管理・スケジュール管理・やる気の継続)
② 良質なコミュニケーションがとれる(建設的な交渉・意見交換ができる・自分の意見や考えを相手に正確に伝えることができる・金額や契約内容など伝えにくい内容の話を遠慮することなくできる・)
③ 信頼関係を築くことが大事とうことが分かっている
④ 好きなこと・できることを仕事にしている(もしくはこれからやっていきたい・身に着けていきたいと思っている仕事)
⑤ 業務内容・業務量・納期・報酬金額・経費に関するルールの明確な設定ができる

⑤は、仕事を引き受ける際に重要な事項です。これが曖昧だと業務遂行に大きな影響を与えます。 量は決めにくい点があるかと思いますが、できるだけ明確に取り決めをするように意識してください。 追加が出たときはどうするのか? 枚数計算をするのか? 時間計算をするのか?の取り決めまで行っておいてください。 在宅ワーク(時間給型ではない場合)は、働いた時間ではなく、成果が報酬です。 まさにスキルを売りにするという働き方です。 契約締結の時から、始まっています。その意識を忘れずに!

出社型の社員のように毎日出会う、直接、会って話す機会が少なく、信頼関係が築きにくいのが 在宅ワークのようなテレワークです。
メールだけだと真意が伝わりづらいこともあります。電話などで直接、話すことで誤解が解けることもあります。

問題を整理し、企業(委託先)に相談しましょう

何に困っているのか? 今後、どうしていきたいのか? 企業側の要望は何か? 同じようなことが起きないように定めておくべきことは何か?などを整理して一度、企業に現状について相談をしてみてはいかがでしょうか?

在宅ワークは1人で抱え込みがちです。
企業側と話し合っても解決しない、改善しないという場合は、
また、厚生労働省が支援している「自営型テレワーク(在宅ワーク)に関する総合支援サイト」などを参考にしてみるのも良いと思いますよ。相談窓口も設置されています。

さゆりさん、企業にとってより良い方向に向かうことを願っています。

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幟建由佳

幟建由佳

フリーランスのキャリアコンサルタント。二児の母。大学生から社会人まで男女問わずキャリア相談を経験。国家資格キャリアコンサルタント・キャリアコンサルタント技能士二級・産業カウンセラー資格保有。「働く人」「働きたい人」「働き方に悩む人」に自信のある一歩を。
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