個人で事業を始めると気になることの一つに、国民健康保険にどのタイミングで入るべきなのか?があると思います。ご主人が会社員の場合、会社で健康保険に加入しており、扶養家族であればその健康保険に一緒に加入することになります。
しかし、扶養家族は収入が少なくないとなれませんので、収入が増えてきたら自分で国民健康保険に加入する必要が出てきます。
では、どのくらい収入が増えたら国民健康保険に加入しなければならないのでしょうか?
社会保険の扶養を外れる条件とは
社会保険の扶養に入れる収入は、年収130万円未満とされています。厳密に言うと、月の収入が10万8333円(年収130万円÷12月)を超えるようになると、扶養から外れることになります。この収入は、今貰っている収入ではなく、今後もらう予定の収入のことを指します。
そのため、パートで働き始めて月12万円貰う契約をした場合、入社した時点で扶養を外れることになります。自営業者の場合は、年収(売上)130万円を超えることが常態化したら、扶養を外すようにします。もし、今年はたまたま収入が増えて130万円を少し超えたけど、来年以降は130万円未満になるはず・・といった場合には、健康保険の扶養に入っていても問題ないと思われます。
しかし、会社によっては奥さんの収入額を定期的に確認するところもあるでしょう。その場合は、扶養から外れるタイミングは会社の判断に従うことになります。扶養から外れることになったら、すぐに国民健康保険へ加入するようにしましょう。
保険料の負担はどのくらいあるのか
では、国民健康保険に加入した場合、どのくらい保険料負担があるのでしょうか?
国民健康保険は、各市町村が計算していますので、保険料率なども市町村によって異なりますし、加入する方の年齢や家族構成によっても異なります。ですので、詳細な金額を知るのであれば、各市町村のHPなどからご確認ください。ここでは、全国の平均的な保険料をあげておきます。
年齢40~64歳 加入者1人の場合
年収 | 年間保険料 | 月保険料 |
200万円 | 176,111円 | 14,676円 |
400万円 | 341,999円 | 28,500円 |
この国民健康保険料のほかに、国民年金保険料が月16,540円かかってきます。
国民年金保険料は、年収に関係なく一律です。ですので、年収200万円の場合は保険料の負担が年収の18%となり、年収400万円の場合は13%の負担となります。
澤井ゆかり
国民健康保険に加入するなら、少しでも収入が多い方が負担率は少なくなってきます。参考にしてくださいね。