日本初!フリーランスの為の「賠償責任保険」その保険内容とフリーランス協会のお得なサービスを徹底調査

日本初!フリーランスの為の「賠償責任保険」その保険内容とフリーランス協会のお得なサービスを徹底調査

フリーランスにとって切っても切れない悩み。保険や退職金のお金のこと。また、トラブルに巻き込まれた時はどうすれば良いのかなど、不安はつきものです。
そんなフリーランスのお悩みを解決してくれるフリーランスの為の保険があるのはご存知でしょうか?

今回は、今話題のフリーランス協会が提供している「フリーランス個人賠償保険」について徹底的に調べてみました。
フリーランスの皆さんは要チェックですよ!

フリーランス協会とは?

労災や雇用保険、社会保険など、そもそも日本の制度は「会社員」を前提として作られているものが多いです。
だから会社員をやめてから、健康保険料が一気に跳ね上がった!!と驚く人も多いのではないでしょうか。
(会社員時代は会社が半額支払ってくれていた、というのになかなか気がつかないですしね)

また厚生年金ではなく国民年金に切り替えとなるため、将来もらえる年金額も少なくなります。
もちろん退職金有給もありません。労災保険失業保険もありません。

ということはつまり。
「フリーランスは自分が倒れてしまったら終わり」
というのが現状なんです。

また何かトラブルがあった時も「会社」という後ろ盾がありません。
自分の身は自分で守らなければならない、という状態。
人生何があるかわからない。
突然体調を崩すかもしれないし、トラブルに巻き込まれるかもしれない。家族に何かあるかもしれない。
何かあった時はどうすればいい・・・・?

そんなフリーランスの不安を払拭してくれるのが、フリーランス協会が提供する「フリーランス個人賠償保険(ベネフィットプラン)」なんです。
フリーランス協会に会員登録すると自動的に付与されるというなんとも良心的な保険です。

どんな職業の人が対象?

原則どんな職種の方もOK。
ただし職種によっては一部の行為は補償対象外となるそうです(美容師のまつげエクステなど)。
また医師や弁護士など補償対象外となる専門職種もあります(プロボクサー・プロレスラーなども対象外とのこと)。
「自分の職種はどうなんだろう?」と思った方は、フリーランス協会事務局に直接お問い合わせしてみてくださいね!

賠償責任保険の内容

フリーランス業務の遂行にあたり行った行為に起因して発生した偶然な事故が対象で、支払限度額も最大1億円。
まさに痒い所に手が届く、フリーランスによるフリーランスのための保険、です。(※以下、内容についてはフリーランス協会資料より抜粋)

業務遂行中の補償

わざとじゃないけど・・・・そんな時ってありますよね。
業務遂行中に起きたさまざまなことが補償対象となります。
たとえばこんなことが。

  • 自転車で配達中に通行人とぶつかり、ケガをさせてしまう。
  • 育児代行等において、預かった子どもにケガをさせてしまう。
  • 家事代行等において、食器等の家財・備品を壊してしまう。
  • うっかり業務上知りえた個人情報を第三者に話してしまい、周囲に噂が広まってしまう。 (人格権侵害)
上記は一例ですが、どれも起こりそうなことですよね・・・・。
特に「うっかり話した」系はSNSで拡散されたりしたら、まさに損害賠償問題に。
ちなみに上記をみてわかるようにさまざまな職種が対象となっています。
フリーランスにもいろんな職種が増えているだけにありがたいですね。

器物破損

お客様からお借りしたものを壊してしまった、施設の設備を壊してしまった、などわざとじゃないけど・・・という場面ってありますよね。
そういったことも補償の対象になるそうです!

  • 依頼先やコワーキングスペース等の借用施設の壁や設備を誤って壊してしまった。
  • 預かっていた第三者の財物を誤って壊してしまった。

食中毒のリスク、納品物の欠陥など〜業務結果(PL責任)の補償

料理教室を主宰されている方などで心配なのが、食中毒などのリスク。
業務上絶対に気をつけているとはいえ、絶対ということがないだけに心配ですよね。
そういったリスクも補償の対象となりますよ!

  • 利用者に飲食物を提供した結果、食中毒が発生。
  • 納品物に欠陥があり、第三者にケガをさせてしまう。

IT系だけではなくて事務系も。データを扱う人の脅威「情報漏洩」

迷惑メール、ハッキング、ウィルス感染など。
ネット上で個人情報が飛び交う現在、その情報を狙う人はあとを絶ちません。
最近では宅ふぁいる便が不正アクセスにより約480万件の個人情報が流出したニュースが記憶に新しいですよね。
自分が感染してしまうと自分の情報だけならまだしも、お客様の情報まで流出させてしまうというリスクを孕んでいます。
ネットに繋がったPCを利用するという時点で誰にでも起こりうる「情報漏洩」。
まさに備えあれば憂いなし!です。

  • 納品したシステムに瑕疵があり、発注先の個人情報が流出した。
  • フリーランスのパソコンがウイルスに感染し、企業情報が漏えいし、発注者に営業損失が発生。

以前に、サイバーリスクに関する保険への加入を考えていろんな会社の保険を調べたことがあったのですが。
どこもだいたい月額1万円以上。
そう考えるとフリーランス協会の「年間1万円」がいかにお得なのか、ということを改めて実感。

回避できないヒューマンエラーも〜納品物の瑕疵

いくら慎重に作業しても、チェックを繰り返しても、どうしてもヒューマンエラーは起こりうるもの。
でもそれが重要なデータだったら・・・・発注数を一桁間違えてしまったら・・・・。
個人ではとても賠償しきれない可能性も。
そんな時にも備えがあれば安心ですね。

  • データ入力業務を受注したが、商品の発注数等の入力を誤ってしまったことによる営業損害額が発生。
  • 納品したシステムに不具合が生じ、システムの使用不能期間の代替手段に要する費用が発注者に発生。

「知らなかった」では済まされない・・・!?著作権の侵害

東京オリンピックのロゴが著作権侵害として訴えられたのは記憶に新しいですよね。
さすがにあそこまで大事にはならないとしても。
自分が作成したものと同じ著作物がすでに存在するかを調べるのは本業の弁理士さんでも至難の技。
「存在するとは知らずに著作権を侵害していた・・・!」ということもあるのでいざという時補償してもらえるのは大きいです!

  • 発注者へ納品した成果物が第三者の盗用にあたるとされ、第三者から損害賠償請求を受ける。
  • 発注者へ納品した成果物が第三者の盗用であるとして、発注者に営業損失が発生。

病気や罹災など〜偶然な事故による納期遅延

急に病気にかかり入院を余儀なくされたり、震災に遭ったり。
特に私の住む関西は昨年、度重なる地震や台風などの災害が。特に昨年9月の台風では1日間の停電もあり、その際にはwi-fiも繋がらず全く仕事ができない状態でした。
これがもし長く続いたら・・・・。
その時に絶対納品しなければならない案件だったら・・・・納期を絶対にずらせない案件だったら・・・・と思うとぞっとします。
特にインフラ系のシステムだと何万人にも影響が出て、場合によっては損害賠償も・・・ということも考えられます。
でも個人にはとても賠償できるものではないですよね・・・。
滅多にないことなのかもしれませんが、万が一の備えがあれば安心ですよね。

  • フリーランスの入院による納期遅延のため、発注者の業務開始が遅延し、発注者に営業損害が発生。
  • フリーランスの職場が罹災し、納期に間に合わなかったため、発注者から損害賠償請求を受ける。

病気等で休養せざるを得ない時にも安心!所得補償

フリーランス最大の心配は「何かあって働けなくなったら、その分収入がゼロになる」ということ。
会社員だと有給があったり、傷病手当金があったりと、万が一休養せざるを得ない場合の救済策が色々とあります。
でもフリーランスにはそれがありません。
収入がゼロになっても暮らしていくにはお金がかかる・・・・。
そんな時に頼りになるのがこの補償。

保険期間中に病気・ケガで就業不能になり、その期間が支払対象外期間7日を超えた場合に、
就業不能期間1か月につき、ご契約の保険金額を1年間を限度としてお支払いします。

とのこと。
こちらの保険は任意加入(※)とはなりますが、何かあった時に所得が補償されるのは大きいですよね!
365日・24時間補償、天災によるケガも補償してくれるというところもポイント高し!です。

ちなみにこんな特徴があるようです。

  1. ケガや病気による就業不能を補償
  2. 医師の診査が不要で加入手続きが簡単
  3. 団体割引等適用のため保険料が割安
  4. 手間がかからない便利な自動更新方式
  5. 健康・介護相談サービスを無料提供

そのほか保険期間中に病気・ケガで就業障害になり、その期間が支払対象外期間を超えた場合に備える、「長期所得補償プラン」、急激かつ偶然な外来の事故を補償する「傷害補償プラン」もあるそうです!

caution
※所得補償については、任意加入でフリーランス協会の加入費内ではカバーされません。ご注意ください!

昨年10月からは「介護支援」も

フリーランスの方の中には、親の介護をきっかけに離職して・・・・いう方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方に朗報!
2018年10月からなんと、介護支援の保険も加わったようです。
その名も「親孝行サポートプラン」。
任意保険で、親の要介護状態が九十日を超えて続く場合が対象。要介護2~5とされた際、一時金が支払われるんだそうです。

「親孝行サポートプラン」についてはこちらの記事に詳しく書いてありました!
参考 介護支援、フリーランスにも 当事者団体が「親孝行保険」中日新聞

気になる年会費は?

これだけ守られる保険。きっと高いんだろうなー…と思いますよね。
なんと年会費は1万円なんです。びっくり!
加入しておくと安心してお仕事に集中することができますよね。
代表の平田麻莉さんが「保険会社さまの厚意によって生まれた奇跡のような保険」と仰っています。
まさにそのとおりですね。入らなきゃ損!

フリーランス協会のメリット

フリーランス協会に入会するだけで加入できる充実な保険だけでなく、個人でお仕事しているフリーランスにとっては他にもたくさんメリットがあるんです。

仕事を依頼する側にとっても安心

私はフリーランスとしてお仕事をお受けするだけではなく、主婦フリーランスのみなさんにお仕事をお願いする立場でもありますが。
実はフリーランスの方に仕事を依頼するのって、正直とっても不安なんです。

なぜなら皆さん、これまで仕事をしてきたバックグラウンドが違って、持っている「常識」が異なるから。

極端な例でいうと「納期は今週末まで」といったときに

金曜日の17時(終業時刻)まで

Aさん

Bさん

日曜日の23:59まで
とこんなにも認識が違います。
セキュリティへの認識に関しても会社によってまちまちなので、「これくらいは普通だろう」ということが通用しないことも多々あります。
逆に「この案件ではそこまでしなくても良いのに・・・」というくらい慎重になる方もいます。

また個人事業主だとどうしても「その人が倒れたらどうしよう」という不安がつきまといます。
主婦の方だと特に本人だけでなくお子さんや家族の都合でも大きく変わりますよね。
私も、納期当日に「子どもが熱を出して・・」と言われその日は全ての予定をキャンセルして徹夜をして乗り切ったという経験があり、こんなことをするくらいなら依頼しなければよかった・・・正直そんな思いを抱いたことがあります。
企業さんに「主婦だとなんかあったときすぐに対応できないでしょ」というきついお言葉をいただいたこともあります。

あとそもそもその方自身が信用できる人か?というところも。
「担当してくれていたフリーランスの方と急に連絡が取れなくなった」なんて話も結構耳にします。

実際に、フリーランス活用の機運が高まっている今でも、フリーランスを活用するのに躊躇する企業はまだまだ多いんですよね。

だからこそ何かあったときに保障がある、というのは依頼する側にとってもとても大きなメリットなのです。

今後、クラウドソーシングなどで応募者を選定する時に「保険に加入していること」が優遇されてきそうな気もしています。
そして企業からの案件依頼の条件に「フリーランス保険に加入していること」という項目が加わるのもそう遠くない未来ではないかな?と思います。

フリーランスに欠かせないサービスもお得に使える

お仕事で欠かせない、コミュニケーションツールや会計サービス、金融サービスがお得に使えるようになるんです。
また、打ち合わせなどにも使用できるコワーキングスペースの割引もあります。
福利厚生なども充実しているんですよ!

何かあったときも安心!フリーランス協会の特典がすごい

法人化していても加入できる

ただ私が加入するときに迷ったのが「自分が法人化している」ということ。
さすがに法人は対象にならないのでは・・・・?と思っていたのですが。
なんと法人名義で受託した仕事でも賠償責任補償の対象とのこと。入会主体およびベネフィットプランの利用者は個人となるようですが。
これを聞いて早速入会しました!
そして関わるメンバーにも加入を勧めました(笑)

フリーランス協会の今後

フリーランス協会ではフリーランス推進、政府などにさまざまな提言も行っています。
社会保険の導入なども検討されているということで、加入する人が増えればさらにサービスが拡充していくこと間違いなし!
この年間1万円は、フリーランスとして働く人にとっての価値ある必要経費なのでは?と思います。
ぜひチェックしてみてくださいね!

参考 フリーランス協会ベネフィットプラン