武器を持たずして戦場に行くべからず

インタビュー現場をリアルにレポート。武器を持たずして戦場に行くべからず
(今回はちょっと真面目だよ)

「武器を持たずして戦場に行くべからず」

はじめてのインタビュー対象の方は、同世代の明るくて元気な女性起業家さん。
もともと存じ上げていた方だったので、正直「助かった!」
その方の取り扱う商品を見たことがあったのも、ヨガ教室での経験のおかげ。
何が身を助けてくれるかなんて、分からない。
そのときは想像もつかなくても形を変えて役に立ったりするものですね。
インタビューの日程が決まってからは、ソワソワが入り混じりつつ20年以上昔の記憶を呼び起こし(その昔受けたライター講座的なもの)『武器を持たずして戦場に行くべからず』という恩師の言葉を胸に事前準備をはじめます。
その方のインタビュー記事があれば目を通す。
今は情報があふれていますので、ググればある程度の情報は見ることが出来ます。
今回は偶然にも市報の起業支援に関する情報の中に見つけられたんですね。
これも幸運でした。
「武器は多ければ多いに越したことはないが、戦場では使う武器は臨機応変に。」

取材相手にとてもとても助けられた件

「一緒にパンケーキ食べません?ここのお店、パンケーキが絶品なんですよ~!」
元気よくドアを開けて入ってきたときの笑顔に、一気に緊張の糸がゆるみました。
本来なら私が張り詰めた現場を和ませられたらよかったんですが、はっきり言ってその日は余裕なし。
インタビュー会場となったお店の店長とは学生の頃からのお知り合いということで、店長とも和やかに話を交えつつ、いよいよインタビューがスタートです。

「ちょっとおもしろくしていきたい」と企業の担当の方から伺っていたこともあり、どんな風におもしろく出来るかなと考えながら来たのですが、そんな思惑にぴったりだった方のが、印象的。

「いやー、楽しいですね~」と終始ニコニコ、こちらが質問するとその倍以上の情報量で返してくださる、サービス精神にあふれたエネルギッシュな女性でした。
私が用意していった『シナリオ』的なものは一切必要ないほど。
ご本人を目の前にしたインタビューは、私にとっては20年ほどまえにロープレ以来。本当に今回はインタビュー相手の方に助けられたと言えます。
ちなみに、ご本人がたくさん話す分、私や同席されていた企業担当の男性にもガッツリ質問攻めでした(笑
(これは私もとっても勉強になりました)

「これは書かないで欲しいんですが…」を聞けるのが役得だ

以降のインタビューにも言えることですが、みなさん本当に気さくな方ばかり。
「え?そんなこと聞かせてもらっていいの?」と心配になるくらいいろんなことを話して下さいます。
「これは書かないでほしいんですが…」といいつつ、女性ならではの恋愛話からお仕事の裏話なんかはとにかく面白くてついつい前のめりになってしまうほど。
こういうとき、ついつい関西のおばちゃんの地が出てしまっているのかもしれません。
インタビューの方がノッて話してくれているときにこそ、その方の『素』が見えるからこそ多少脱線したとしても、「話を戻さないと!」と焦らずに。
温度感を下げずに、盛り上げつつも 聞きたい事を聞ける雰囲気になる瞬間。そこをバッチリ押さえたいところ。
純粋に「おもしろい!」と思うことを自分の言葉に乗せて伝えたいのが本音ではありますが、私の感想や想いはさらりと添えて、先方の欲しいものを届けるのがライターの仕事であります。
と分かってはいるものの、直接お会いしてその場を共有した人への『気持ち』の部分がすごく強くなってしまい勇み足になりがちなのが私の長所でもあり短所でもあり。この部分がライターにとっては自分で自分を苦しめることになると実際感じています。

初めての取材、いろいろ盛りだくさんで、これでも抑え目に書きました!
そもそもやる気と勢いで決まったお仕事なので、言われるがまま、流れに身を任せてインタビュー日を迎えたわけなのですが。
時代が違うのか、ただ私が気を回し過ぎなのか、頭が固いのか…ハテナマークが頭に浮かぶシーンも。
これまで個人事業主で自分がダイレクトに関わることだけだった私にとって、人が何人も介する仕事には縁遠かったこともあり、これから学ぶことや課題の出てくる予感がしながら、夕方帰宅ラッシュで混み混みのJRに飛び乗ったのでした。