フリーランスのライター「雇われてみました」

フリーランスライター雇われてみた

さて!前回からずいぶんと空いてしまいました。(前回のお話→暗黒面に落ちる
放置プレイでどうなったん?と気になっている人もいるとかいないとか(笑)

今回は大事件が起こるはずでしたが、その前にもう一つの一大イベントについて書いてみたいと思います。

その後も須澤さんにお世話になりながら、インタビュー記事は継続しておりましたよ!
安心してください!

そもそも、「自分じゃない誰か」の文章を書こうとしていたところが間違いで。
期待を感じていたからこそ張り切る一方で、
感じなくていいプレッシャーを自分に課していたところが敗因でした。

ライターっていったい何なのさ

ライターと一言で言っても
いろんなライターさんがいて、
いろんな文章があります。

自分の想いをつづるのも文章だし事実を正確に伝えるのも文章で。

「世の中で一般的に言われているライターってどういうものか!?」という疑問がわいてきて「その現場を経験してみたい、その場に身を置いてみたい」と思うように。

「ライター募集」という求人を検索したところ、いろんなライター業がありました。
検索なんかしてても机上の空論。

「ライター募集」と謳った会社に一度雇われてみようではないか。
実際企業で言う「ライター」とは何ぞや?

期間限定のライター募集を見つけ、ものは試しで応募してみたところ、あっさり採用。
ブログを書いていること、企業のライティング経験があることが高評価で、一部在宅OKということで私にとっても好都合でした。

SEO対策とか広告・コンテンツマーケティングも学べそうだったので、勉強になるんじゃなかろうかという期待を抱き、3か月限定で週2~3日雇われてみることにしました。
(まあぶっちゃけ、働きながら企業ノウハウを学んでやろうという魂胆)

藤本亜希子

10年ぶりの通勤、決まった時間に電車に乗るという生活は新鮮でした。

会社ってこんなんでいいんか・・・!?

どこの会社とか詳しくは書きませんが、3か月の雇われ生活、ほんの1週間くらいで「こんなんでええんか・・・!?」と感じることがしばしば。
まぁオバちゃんびっくりすることだらけなんですわ。

「とりあえずやってみて」と説明もレクチャーもなく、初日からいきなり記事を書くことに
(しかも来週リリース)
今いるメンバーの中で一番タイピング?が早いとか。
(私のレベルで一番早いって・・・)

3日目でいきなり新規顧客担当に。
「若手より、人生経験の豊富な主婦の方が、あの会社にはいいと思う」(絶対違う)

その翌日いきなり担当になった会社の社長に電話取材。(誰が決めたん)
「聞きたいことを何でもいいから聞いてみて」と優しく(?)ディレクターさんに言われるものの、下調べしたところでそもそも受注経緯も不明、先方の意向も分からない。ほんまに初対面レベルの質問からスタート。

静かなオフィスで私が話してるのをみんなが聞いている状況は、やりにくい・・・

社長から呼び出し。「あの取材、メールでも出来るよね」って。
(・・・知らんがな。)

私より若いディレクターの家庭の愚痴&相談を聞き
干支が一緒だという若者から「人と話すのが苦手で・・・でも藤本さんは話しやすいです(取材が必須の仕事なのに!?)」とカミングアウトされ
30歳までに結婚したいという28歳女子にオットとのなれそめを聞きだされ
(めっちゃ馴染んでるやん)

一番年上で、でもアルバイトにも関わらず
ディレクターの男の子が上手く仕事を振ってくるため(彼の仕事じゃないのか)
アルバイトなのに(しつこい)マネージャー的業務が加わり、
10歳以上も若いライターたちの進捗管理したり、
週3勤務なのに、週の残り2日は在宅でちょこちょこやらないとおっつかないくらいしごとが回ってくる!その会社では「事務」という概念がなく、
みんなそれぞれが個人事業主のような感じで、効率が悪いと口を出してしまい、結果「さすが!」なんておだてられて業務が増えるという・・・気が付くと何でも屋になってる!?

仕事と言う名の「おかん業」ですわ。

そう、おかん業ですよ!やってることは!
違うくない?
でーもーねー!!?私アルバイトで一番薄給ですから~!!!!!みんな派遣とか正社員とかやん!(あ、ディレクターの男の子は結構働いていました)

次第にモチベーションが下がっていきバリバリ書くぞー!と意気込んで入った会社でしたが、記事・コンテンツ制作より別の仕事に割かれる時間が多く、私にハマったのは「おかん的ライター」のポジションということでした。

ライターの定義ははっきり言ってない!藤本は悟ったのです。

藤本亜希子

結局、「ライター」という定義はそもそもはっきりしていない。文章を書くという業務をするということ以外に関しては、そこにいる人が決めるもの。

おかん業をしてても「ライター」だし
取材できませーん、って言っても許される会社で「ライター」と名乗る人がいたり
「ライターってこんな仕事でしたっけ?」って愚痴ってる人もその会社では「ライター」。

会社にいても
個人でもフリーランスでも
そこで「ライター」と定義される仕事があれば
その業務に携わっている人が「ライター」なのでしょう。

私が「知りたい」と思っていた答えは、見つからなかったようで見つかった気がします。

家も会社もおかんがいれば上手く回る

「藤本さん来てくれて(おかんライターがいると)、めっちゃええ感じになったわ~」
「やっぱり人生経験がある人は違う」
と若手の指導役で私の存在を歓迎してくれていたディレクターくんには申し訳ないけれど、期間限定のお仕事だったこともあり、更新はせずに失礼することにしました。

彼の言うことは、きっと核心をついていたと思います。

ライターに限らず、仕事って「どうしたら最短ルートで最高の結果が残せるか」「どうやったらこの子たちが上手く働いてくれるか」って考える。これは毎日の家事に育児に自分の仕事に、とマルチタスクをこなす主婦の仕事と同じ。

経験と勘って、結構大事。
なんとなーく、こうしたらいいんじゃないかってピンとくる部分とか
先回りするとか、反対に深追いしないとかタスクを逆算するところとか
言葉の使い方・選び方
いろんな役割をこなすこととか

40代になったとき、若いころできなかったことがいつの間にか出来るようになっていて。
新鮮な発見でした。
(あの頃の私に伝えたい笑)

「やりたいこと」も大事。
一方で「必要とされること」との折り合いをつけられるかどうか。

思い返してみると、これまで働いてきたバイト先・会社にはお母さん的存在がいました。
煙たい存在であるものの(笑)最終的にはみんなその人が頼りというか。
絶大な存在感。
おかげで人間関係もそれなりにうまくいっていたのが、今なら分かる気がします。
小娘だった私は「絶対あんなポジション嫌や」って思ってたけど、今は自分がそこにいたり(笑)

あなたの会社やチームがまとまってないな~って感じたなら、その中でおかん的存在を探してみてください(笑)
ゴッドマザーですよ。

まとめ
  • ライターに定義はない。ライターの定義はその人がいる場所による。
  • 会社・グループ・チームにひとり「おかん」がいれば人間関係・業務が円滑に

藤本亜希子

あくまでも「おかん的存在」にとどめておくこと。お母さんは家族に無償の愛情があるからであって、愛情のない輩に包容力も優しさも出せませんのであしからず。本当のお母さんじゃないから、何しても許されるっていうことはありません。(ここを間違うから怒られるんですわ)