先日、高齢者の年金に関して金融庁が報告書をまとめました。それによると、年金に頼った生活設計では、各家庭で2000万円が不足するとのこと・・。
この内容に対して批判が多く上がったため、政府としてはこの報告書を認めないと発表し、さらなる議論を呼んでいます。
澤井ゆかり
本当に年金だけでは老後の生活ができないのか?知っておきたいですね。
日本の年金制度とは?
日本の年金制度は、積立型ではなく、「相互扶助」の制度となっています。現在自分が払っている年金保険料は、現在の高齢者へ支払う年金の財源になっているということです。自分の将来のために積立しているわけではないのです。ですので、少子高齢化が進めば進むほど、私たちが老人になった時の年金財源が少なくなるのは当然のことなのです。
そして数十年前から、支払った年金保険料に相当する金額の年金はもらえない(元が取れない)からと、年金保険料を支払わない人が増えてきています。
このことも、年金財源を少なくする要因となっているのです。
年金はいくら貰えるのか?
国民年金だけにずっと加入していた人は、老後に貰える年金も国民年金だけです。
現在は満額もらって月額65,000円ほどです。
澤井ゆかり
厚生年金に加入していた場合は
もし、お勤めしていた時期があって厚生年金に加入していた場合、この65,000円に厚生年金が上乗せして支給されることになります。
厚生年金は、受け取っていた給与額と加入期間によって金額が変わりますので、簡単にいくらくらいという目安の金額が出せません。
が、10年ちょっと厚生年金に加入していた私の場合、月額18,000円くらいとなっています。
ぜひ、毎年誕生月に届く年金定期便を参考にしてみてください。
年金だけでは老後の生活費は不足する?
ここまでの話から、年金だけでは老後の生活資金として不足することが、はっきりと分かります。
政府もそれを認め、確定拠出年金の掛け金を全額所得控除できるようにするなど、数年前から老後の資金を国民が自分で作るための政策を行っています。
確定拠出年金や個人年金・国民年金基金など、国民年金にプラスして加入する制度は、基本的に積立型や運用型となっています。
澤井ゆかり