教えて!由佳さん10月25日号は30代2児のお母さんからのご相談をお届けします!
今月のご相談
30代女性 ようこさん(IT系フリーランス 6歳.4歳の二児のママ)
「前職は、勤務時間がまちまちで深夜勤務もあり、育児との両立が難しくなり退職。これまでのスキルと経験を活かそうと思い、フリーランスとして仕事を始めました。ちょうど1年経ったところです。現在、自分で仕事を選んでやっているにも関わらず、選んだ仕事が苦しく、うまくいっていません。時間ばかりかかり、正直、収入にはなかなかつながりません。お陰で家事も全くできず、家事を完璧にこなす友達を見て「私もこれぐらいやらないといけないのでは」と自分を責めてしまいます。主人にも「毎日、何やってるん?」と言われてしまっています。こんな状態から子供にもあたってしまう自分がとても嫌です。
自分に何ができるのか?自信もなくなってきました。現状を変えたいけど、何をどうしたら良いのか分かりません。」
キャリアコンサルタント幟建由佳がお答えします
ご相談ありがとうございます。
会社員からフリーランスという働き方に変え、1年が経過されたのですね。思い描いていた働き方や業務内容と現状が乖離している、時間ばかりかかり成果につながっていない、母妻としての役割についても「できていない」と自分を責めてしまっているという状況ですね。今は、悩みが広がり、自信もなくなってきている状態なので、まずは一つずつひも解いて、今の自分を整理していきましょう。
苦しい原因の一つ
「時間 not=成果 の状態」
家事子育てとの時間的両立をはかるために「フリーランス」になったのに…
「やっている仕事 not=経験・スキル の状態」
やり慣れている・できる仕事を選んでいるはずなのに…
今の自分を1つづつ整理しましょう
自問自答でやってみよう(全て書き出してくださいね)
〇一体、自分は何に困っているのか?
・選んだ仕事が苦しい→苦しいとはどういうこと?具体的に何が苦しいの?
・うまくいかない→何がうまくいかないの?具体的に
・時間ばかりかかる→これまでのスキルと経験を使って仕事をしているはずなのに、
時間がかかってしまうのはなぜ?
・収入につながらない→業務内容、それにかかわる作業量と時間、自分自身の業務に取り組む時の意識を振り返る、業務内容=売上・利益金額計画が漠然としていない?得意なことを仕事にしている?あれこれ手を出しすぎていない?
・家事が全くできず、完璧な主婦友達と自分を比較してしまう
→家事が全くできないことと周りの人と自分を比較してしまうことは別問題。
家事はそもそも得意な方・手際が良い方ですか?そうでなければ、家事のやり方に工夫とスピーデーにこなせるための
新たな知識や情報を入手しましょう。家族や子供にお手伝いをお願いしてみましょう。 周りの人と比較してしまうのは、おそらく仕事にも自信をなくし、生産性の高い仕事ができていない自分を責めている状況からきているもの。
周りの方は、家事も仕事も子育ても全て完璧…なのでしょうか。
全ての分野において完璧でないといけないなら、仕事を長く続けることは難しくなりますよ。
時間は有限です。
・あなたが仕事をする意味は何ですか?
テンションダウンから抜け出す!
マイナス思考に頭や感情が働いているマイナス状態なので、ゼロに戻していきましょう。
どうしたら良い状態になるのか? どうしていきたいと思っていたのか?
向きたい方向に目を向けていきましょう。
考えてみましょう!5つのこと
〇あなたが考えるうまくいく状態とはどういう状態?
〇何のためにフリーランスとして働き始めたんだっけ?
〇フリーランスで何をしたいんだっけ?(それはフリーランスでないとできないのかな)
〇フリーランスで働くことでどんな生活を送りたいと思っていたんだっけ?
〇そもそもフリーランスと会社員は、働き方の考え方が違うことを理解できているかな?
フリーランス2年目に向けて ブラッシュアップするタイミングです!
フリーランス1年目は、人脈も少なく販路も狭い。
また、仕事をとってくること~納品まで全て自分で完結させるという働き方の経験が少ないため、やってみて初めてわかる「わからないこと」「できないこと」もたくさん。試行錯誤の中で進めていくので、手間もかかります。だから、すぐに収入には結びつかないことがほとんど。1年経過をしてこのような壁にぶち当たることは少なくありません。
きっとこのもがきは、2年目以降の自分をブラッシュアップしてくれます。
「もやもや」を「はっきり」に変える
今は立ち止まって「自分」と向かい課題を発見しましょう。どうしていきたいのかを考えましょう。
そのために何をすればよいのか?足りていないものは何か?障害となっていることは何か?
一つ一つひも解いていくことで、
何が自分を苦しめているのか…自ずと見つかると思います。
目に見えている課題は、きっと解決できます。